バックアップを検証するには,別のサーバーでバックアップデータをリストアし,新しいデータディレクトリでMySQLデーモン(mysqld)を実行します。続いて,显示
ステートメントを実行し,データベースおよびテーブル構造を検証し,クエリーを実行して行数や最新の更新などを検証できます。
これは,バックアップデータをほかの用途で利用したい場合に使用するのと同じ,一般的な手法です。たとえば,マスターサーバーのバックアップを作成することでレプリケーションスレーブを設定したり,バックアップを新しいMySQLインスタンスに変換してレポートクエリーを実行したりすることが考えられます。
必ず,datadir
でバックアップディレクトリを指し示してmysqldを実行するのではなく,リストアされたデータに対して検証を行なってください。データを検証するために使用するSQLステートメントは,ベースとなる論理シーケンス番号を変更します。これにより,以降の増分バックアップにバックアップディレクトリを使用できなくなります。
前の例のようにbackup-and-apply-log
オプションを使用してバックアップを行なった場合,バックアップデータは完全に整合し,検証する準備ができています。备份
オプションを使用して最初のステージだけを実行した場合,この検証を行う前に,运用原木
オプションを使用してmysqlbackupを2度目に実行します。(通常,この2番目のフェーズは,ほかのサーバーでバックアップデータを転送したあとに実行して,元のデータベースサーバーでのロードを最低限に抑えます)。
別のサーバーでデータベースファイルをリストアする手順については,第4章「データベースのリカバリとリストア」を参照してください。
リストアしたデータに対してmysqldデーモンを実行するには,有効な構成ファイルが必要です。これは,mysqldコマンドの——defaults-file
オプションで指定します。元のmy.cnf
ファイルからのほとんどの設定は,mysqlbackupで必要なパラメータの小さなサブセットだけを含む,バックアップディレクトリ内のbackup-my.cnf
ファイルと組み合わせて再利用できます。これらの2つのファイルを新しいファイルに連結することによって,新しい構成ファイルを作成し,検証を行うサーバーでその構成ファイルを使用します。datadir
パラメータが検証サーバー上の正しい場所を確実に指し示すように,結果として得られたファイルを編集します。検証サーバーで別の接続設定を使用する必要がある場合は,ポートやソケットなどの値を編集します。